2016年8月23日火曜日

2016年ドイツ旅行③〜ケーニッヒ広場にて


さて、6月5日(日)、長い一日はまだ続きます。日本はすでに翌日の午前1時になろうとするドイツ時間の17時、音大前で次女と再び待ち合わせて夕食をともにすることになりました。ホテルで休んでいるべきかどうか迷いに迷って、やはりせっかくなのでと僕も一緒にいくことにしました。こういう場合、なかなか休むという決断はしにくいもので、ふらふらする足取りでホテルを出ました。

さて、ドイツの歩行者用信号、ここをポンッと押すと信号が変わりますが、あっという間に赤になるので急いで渡りましょう。


ミュンヘン市の中心部はあまり広くないので地下鉄、トラム、バスなどを利用すれば30分程度でどこにでも行けるように思いました。地下鉄は3両編成くらいで、レールバスのような趣があります。昔の銀座線みたいな感じ、かなり揺れます。



次の電車は何分後に来ます、という電光案内はありますが、日本のように◯時◯分という案内は無く、ほぼ時間通りに運行していましたが、仮に少々遅れても日本のように「お急ぎのところ、まことに申し訳ない云々」とは謝罪しません。ところで、今回一年半前には無かったものを発見しました。普段はCMを流しているホームの大型ディスプレイ、列車到着30秒ほど前からこのような表示「列車が到着します」に変化します。ちょっと日本風の発想ですね。


音大近くの下車駅、ケーニッヒ広場に着きました。博物館・美術館などが点在する文化的地区とあってホームにもギリシャ風の彫像があります。

地上に出ると、広大な広場を使って野外ロックフェスティバルのような催事の準備中でした。

ミュンヘン音大もこのように通りから遮蔽されていました。

          こちらは、一年前の同じ場所

実は、このケーニッヒ広場はナチスのミュンヘンの本拠地だった場所で、第三帝国の威容を誇る建築物に囲まれています。戦前、ヒトラーがここで決起集会を開いたとのことですが、戦後70年経ってロックフェスティバル会場として平和・自由を謳歌する場所になっていました。

さて、試験前夜の次女に迷惑をかけてはいけないと思いつつ、次女の案内で広場周辺を歩いて比較的庶民的な中華料理店へ行き、初日のディナーとなりました。鴨料理がメインのお店で、それに野菜炒めや焼きそばが一品ついて約10ユーロと、とてもリーズナブルです。美味しいけれど、我々には量が多すぎます。そして、まだ微熱があったにもかかわらず、久しぶりの家族の夕食で盛り上がってしまい、一層体調が悪くなってしまいました。



                  続く


2016年8月20日土曜日

和田萌子 トーク&ピアノコンサート終了しました

本日、つくばノバホールにて和田萌子トーク&ピアノコンサート、無事に終了しました。
たくさんの皆様のご来場、まことにありがとうございました。

今日のプログラムよりヘンゼルト:性格的練習曲「もし私が鳥ならば」
リスト:「死の舞踏」より

2016年8月13日土曜日

6月のドイツ旅行②〜到着当日

        

さて、飛行機は6月5日8:30に霧雨煙るミュンヘン国際空港に着陸しました。まだ機内ですが、早速ネットに接続を試みます。今回は熟慮の結果、写真のMighty SIMのルーターセット(6,480円)をアマゾンで購入。simカードがルーターに挿された状態で配達され、初期設定も済んでいます。自宅パソコンでから500MB事前にチャージ(2,800円)して、到着後ルーターのスイッチをオンにするだけでOKです。多少割高ですが、現地でsimカードを購入設定する手間も省け、飛行機が停止する前に次女と連絡を取ることが出来ました。

それから入国審査です。妻がうっかり「娘を訪ねて」と言ったために、難民とでも思われたのか、審査官から厳しい詰問を食らうことになりました。滞在予定、EU内での移動予定は答えましたが、帰りの航空券を見せろ!はeチケットだから手元にないと言っても許してくれません。iPadをひっくり返して、なんとかeチケットのスクリーンショットを見つけて勘弁していただきましたが、通関までで汗びっしょり、具合がまた悪くなって来ました。


今回は、試験前日の次女は煩わせられないので迎えもなし、勝手に街へ行ってホテルに泊まる予定なので、自力で中央駅に向かいました。ドイツ国鉄の自販機で、どうやら10.80ユーロ(約1,400円)のようです。それから地下鉄は1ゾーン2.7ユーロもするので、最大行動半径を3ゾーンとして一週間乗り放題17.80ユーロで購入しました。



中央駅へ移動、荷物をロッカーへ預け終わってまだ午前10時、アルテ・ピナコテークへ絵を見に行こうということになり、地下鉄でケーニッヒ広場へ向かいました。途中道に迷ってしまい雨に濡れながらさまよい歩きましたが、iPadでGoogle mapのナビゲーションを見られたおかげで無事到着、さきほどのモバイル・ルーターの有難味を早速痛感することになりました。


ところで、ありがたいことにこの美術館、日曜日は入場料1ユーロです。


歴史的な建築物、内部も壮麗の一言につきます。


            前庭には、不思議なオブジェ          


1時間ほど見学した後、近くの音大の前で次女と再会を果たして、ほんの少し立ち話をすることに。しかしながら、空腹を覚えたので、音大のそばのケバプ屋さんにてデュネル・ケバプを食しました。通りに香ばしい匂いが充満しています。ドイツ最初の食事となった
デュネル・ケバプは1つ3ユーロ、しかし日本の倍の大きさ、満腹であります。



  午後、行くところもなく、やはりここマリエン広場へ。



日曜日なのでお店も閉まっていて、ただ歩くのみです。


初めて聖母教会の中に入って見ました。オルガンもあるのですね。







結局、午後2時に早々とホテルに向かいました。
少し休むことにしましたが、この頃から咳がひどくなり、横になると激しく咳き込むようになりました。
             続く

2016年8月10日水曜日

6月のドイツ旅行 その①〜出発編

6月の初め、ミュンヘン音大での2年間の勉強の締めくくりの公開試験で演奏する留学中の次女の許を訪ねて、ドイツへ行くことになりました。本番終了後には家族でオランダとベルギーへの小旅行も予定し数ヶ月前から計画を立てていました。

今回は学期中に旅行するため、事前にその期間の補講をするなど、出発直前まで多忙を極めました。そのような事情もあり、ターキッシュエアラインズの6月4日22:30に成田発イスタンブール経由ミュンヘン着6月5日8:30という便利な夜行便を利用して時間を有効活用、出発当日もギリギリまでレッスンをすることにしました。

ところが、無理が祟ったのか4日当日お昼頃から喉が痛み始め、慌てて内科を受診して薬を貰いましたが、午後になって一段と具合が悪くなり熱を測ったところ38.5℃、もう立っていられないほど辛くなりました。


出発時刻が近づき、旅行を決行するかキャンセルするか決断を迫られることになり、考えた結果とりあえずバスで成田空港まで行き、そこで具合が良くならないなら引き返すという条件で家を出ることになりました。またネットで「高熱、飛行機」と検索すると、ある掲示板に「もし機内で高熱があっても目的地に着く前に解熱剤を服用して熱が下がっていれば入国拒否されることはない」との書き込みがあり、なるほどと思い常備していたボルタレンを1錠飲みました。いつもならこれからの旅行を想って胸躍る成田空港までのバスの中も、喉の激しい痛み、それに悪寒のため朦朧として暗澹たる気分となってしまいました。


さて、成田空港に到着。気分は良くならず両替や買物などはすべて家内にまかせてベンチに座り込み、熱を測ると、しかし薬が効いて来たのか37.5℃まで下がっています。が、相変わらずフラフラです。熱が下がったこともあり、この時点で旅行は決行と決め出国手続きへと向かいました。本当にこんな旅行は初めてです。



さて、ようやく搭乗したターキッシュエアラインズ T K 53便イスタンブール行きは6月の初めですが、かなり混み合っています。機材はエアバスA 330、座席は2-3-2の配列なので2人掛けを予約しました。横に他人が座らない分、気は楽です。


22:30、定刻に成田を離陸したT K 53便イスタンブール行きは霞ヶ浦の上を旋回して北上し、シベリア上空を横断してコーカサスから黒海へ抜けトルコへと向かいます。12時間のフライトです。この日はつくばの上は飛びませんでした。




離陸後1時間で夕食が出ます。フィッシュを選びましたが
食欲はありません。箸をちょっとつけた程度で終わり。



到着直前に朝食が出ました。少し気分はよくなり、食べることが出来ました。





現地時間6月5日午前4時過ぎにイスタンブール アタチュルク国際空港に到着、約2時間のトランジットでミュンヘン行きTK1629便に乗り継ぎます。



アタチュルク国際空港はヨーロッパの入り口に位置し、ミュンへンまで2時間ほど、ヨーロッパ・中東・アフリカへのフライトが充実したハブ空港です。今回、往復2回利用しその大きさ、便利さに驚きました。

しかし、我々が帰国した2週間後、自爆テロ攻撃を受け44人が亡くなるというニュースに接して、トルコの置かれた不安定な状況を改めて思い知らされると同時に、我々がつい最近行った場所がテロに襲われたということに強いショックを受けました。

さて、ミュンヘン行きTK1629便に登場です。近距離なので小型のA320型機です。

僕の座席は、前の列のシートがない珍しい場所でした。


定刻に離陸後、眼下にイスタンブールの街が見えます。

その後、セルビア、ハンガリーなど東欧諸国からオーストリア上空を通過。ベオグラード上空です。


現地時間6月5日8:30、ミュンヘン国際空港へ着陸しました。成田を発って約17時間、熱は下がりましたが、喉の状態がひどくなって声が出づらくなって来ました。

続く