2017年10月21日土曜日

カフェ・バウムにて

トーマス教会付近の地図です。


トーマス教会を出て、クロスターガッセを数百メートル北上すると、ドイツ最古のコーヒー店、カフェ・バウムがあります。この店を訪れたゲストたちの華やかなこと、J.S.バッハ、シューマン、ワーグナー、そしてナポレオンまで!そのなかでも、特にローベルト・シューマンが1833年頃から、このカフェ・バウムで友人や音楽関係者と頻繁に集って、新音楽時報という新聞を創刊する計画を練りました。その新聞のコンセプトは、当時の保守的、低俗な楽壇を旧約聖書に登場する「ペリシテ人」と呼び、それと戦う進歩的な若手音楽家集団を架空の「ダヴィッド同盟」と名付け、新しい音楽が守旧派に勝利するというものでした。ショパンやベルリオーズもダビッド同盟の同盟員で、シューマン自身のペンネームでもある「フロレスタン」「オイゼビウス」も度々登場しました。

1階はカフェとレストラン、3階がコーヒー博物館(入館無料)となっています。


 まず3階の博物館へ上ってみました。全く人の気配がありません。狭いスペースにコーヒーの歴史のような展示物があります。
博物館入口

展示物

ところが、あとで調べると、ナポレオンがライプチヒで最後の飲んだコーヒーカップが展示されていたそうです。また重要なものを見落としてしまいました。

階下のカフェも無人、まだ午前中だったからでしょうか。シューマンがいつも座ったという「シューマンの角席」に座ることができました!


シューマンは、1833年頃からここでダヴィッド同盟について構想を練ったようなことが書いてありました。

      その席から店内を見るとこんな感じです。


      シューマンケーキ、やはり大きいです。

チョコレートケーキ、甘い。

 こんな方々も。左マーラー、右レーガー

      左はリストとグリークでしょうか。

    カフェの向かい側も由緒ありそうな建物でした。


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